新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、多くの企業で在宅勤務への移行が進められ ています。自宅で一日中パソコンを見ているという方も少なくないかもしれません。 そのような方に注意していただきたいのがVDT症候群(テクノストレス眼症)です。
1. VDT 症候群(テクノストレス眼症)とは? VDT(Visual Display Terminal)症候群とは、パソコンなどのディスプレイを使った長 時間の作業を続けた時に起こる身体・精神的症状の総称です。 長時間のVDT作業により、同じ姿勢でいる時間が長くなり、首・肩・腕などの筋肉が 緊張しやすいことが原因と考えられます。また集中して画面を見続けることにより普段 より瞬きの回数が極端に減少するともいわれています。 それ以外にも斜視があったり、画面の液晶モニターに使用されているブルーライトも VDT 症候群を引き起こす一因と考えられています。
2. VDT症候群の症状は? 《身体的な症状》 眼精疲労・ドライアイ・肩こり・頭痛・倦怠感・食欲不振など 《精神的な症状》 不眠・憂鬱感・イライラ・不安など
3、VDT症候群の予防・対策 〇適切な「照明・作業距離・姿勢」を維持する。 〇一時間ごとに 10~15 分休憩をとる。 〇ストレッチをする 〇適切な距離にあわせた眼鏡やコンタクトを装用する
会社内ですとなかなか休憩を取りにくいこともありますが、自分で自由に休憩を挟める のがテレワークの長所です。また反対に自宅にいるからこそ休憩することを忘れて作業 に没頭してしまうこともあるかもしれません。 そのような場合はあらかじめタイマーなどで時間を決め適度に休憩をとるようにし てください。
症状が重く長引いてつらいといった場合は早めに受診するようにしてください。 当院では VDT 症候群の原因になりうるドライアイの診断や眼鏡やコンタクトレンズの度 数が適切なものか確認できますので、症状が気になる方は相談して下さい。